キリンビバレッジの午後ティー女子について私が考えていた話 その１

前回の記事でも言ったが、キリンビバレッジが燃えている。午後の紅茶が燃えている。

午後ティー女子というタグを付け、みなさんの周りにいそうな人物として「モデル気取り自尊心高め女子」「ロリもどき自己愛沼女子」「仕切りたがり空回り女子」「ともだち依存系女子」という四枚のイラストが投稿された。

先に言っておくが、イラストを描いた人には何の罪もない。そういう作風というだけの事。作者に何か言うのは別の話だ。今回問題になっているのは、何故この作風をキリンビバレッジが採用したかという点だ。

もう一度重ねていうが、作者には何も非は無い。どんなものでも表現は守られる。今後もそういう作風は個性として貫いていって欲しい。

今回の午後ティー女子が何故炎上したのか考えてみる。

もちろん全て個人的な考え方なのでこの世の中の誰にも当てはまらない。私の頭の中だけの話。なので、誰かにこの考え方を押し付ける気も無ければ、誰かに口出しされたり考え方を否定されたり押し付けられたるする事もない。私の、ただの、妄想と思考。ただそれだけ。

まず、キリンビバレッジが何を狙っていたのか。ねとらぼ編集部によると、キリンビバレッジの広報担当者にイラストの狙いを聞いたところ「午後の紅茶のそれぞれのフレイバーに親しみを持っていただく意図があった」とのこと。

引用元：

「モデル気取り」に「仕切りたがり」　キリンビバレッジ、“午後の紅茶”のPRツイートイラストが女性蔑視と炎上→削除・謝罪へ - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1805/01/news055.html#utm_term=share_pc @itm_nlabさんから

親しみを持って貰いたいと思って多少毒を含ませた自虐的な笑いを誘おうとしたのかもしれない。何で親しみを持たせる為に女性に自虐させようとしたのかその思考回路はちょっと分からないが、企業として商品にマイナスイメージを故意につける事はないと思うので、今回のこのイラストは「ウケるだろう」という前向きな考えで投稿されたのだろう。

 では何故燃えたのか。

それは人の容姿や努力、自尊心など本人が大切にしているであろう事をみんなで笑おうとした事。小馬鹿にする、嘲笑するような表現を使っていた事ではないかと思った。

【モデル気取り自尊心高め女子】は、モデルに憧れ体型を維持する努力や自尊心という自己を肯定し尊重し受け入れるという心を持っている女性に“気取り”や“高め”と入れる事で上手く小馬鹿にしている。

【ロリもどき自己愛沼女子】は、ロリは別によくね？（別によくね？は全てに関して思っている事）だし、自己愛はまるで悪いかのように言われがちだが、自分を愛する事が出来なければ他者へ心を配る事も出来ない。自分を愛し肯定していく事で自信がつき心が豊かになると思う素晴らしい心構えを持っていると思う。マイナスな事をSNSで呟かないようにしているとの説明書きは、なんて良い子なのだろうと思う。自己愛によって自分が満たされている為、他者への心遣いが出来ているのかもしれない。あとこの子めっちゃ可愛い。

【仕切りたがり空回り女子】は、仕切りたがりはリーダーシップをとってくれるという事で、全員がもたもたしている時に絶対に必要な人。空回るかはその時の状況次第だろうし、別になんら問題はない。お笑い担当との説明書きがあったが、そうやって周りを盛り上げてくれるなくてはならない存在なのではと思う。けなげ。

【ともだち依存系女子】については、マジでこんな子周りにいた事も見たこともないのでどうしたらいいのか分からないが、普通に友達想いの子なんじゃないかなと思う。

男性だろうと女性だろうと対象が誰だろうと、他者の容姿や努力や考え方や信念に対して、指をさして笑って良いわけが無い。そのなんとも言えない卑怯さの様なものに嫌悪感を抱く。個人がやっているならまだしも（それもどうかと思うが）大きい企業がやる事では無い。

そして何より、これを通してしまう社風に問題がある。キリンビバレッジはこれ以外に色々やらかしているが、それでも尚この様な表現を用いるという事は、何がいけないのか分かっていないのと、客をいじって良いと思っている社風があるのではないか。と、思うのです。

公式アカウントの謝罪文にある「ご不快な思い」が、どこに対して不快だったか本当に分かっているのか聞きたい。

（次回のブログは、今回の炎上に対する反応について思ったことを書きます）