午後ティー女子の話
キリンビバレッジの公式ツイッターのツイートがあまりに酷い。
4月は出会いの季節!ですが、みなさん新生活には慣れましたか!?
— キリンビバレッジ♪ (@Kirin_Company) 2018年4月26日
みなさんの周りにいそうな #午後ティー女子 を イラストレーターのつぼゆりさん(@tsuboyuri_)に、描いてもらっちゃいました! 確かに、私の周りにもいる…かも!?#いると思ったらRT #私だと思ったらFav #午後の紅茶 pic.twitter.com/NVDbRTzyxu
(キリンビバレッジ公式が謝罪とともに元ツイートを削除したため、問題のツイートを記事にしたヤフーニュースのツイートを貼っておく↓)
【#午後ティー女子 キリン謝罪】キリンビバレッジは「みなさんの周りにいそうな #午後ティー女子」などと4月26日に投稿。批判の声を受けこの投稿を削除、5月1日に「午後の紅茶」のツイートについて謝罪した。 https://t.co/6YJZ9DORSv
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年5月1日
まず企画段階でどの様なコンセプトだったのか良く分からないが、出来上がってきたイラストを見て誰も掲載を止めなかった、GOサインを出したという事が信じられない。メインターゲットは女性で合っているのなら、この表現を掲載する理由は何だろうか。不快感しか無い。
どう好意的に解釈しようとしても、馬鹿にしていると感じる。ツイッターだと、こんな女いるよなwと言ってる人いそうだなと思ったらわんさか居たから、そういう事だ。あと、このツイートに群がる女ウケるwもあるだろと思ったらやっぱりわんさかあった。私はインタァーネッツに詳しいからわかる。
「これはさすがにダメだろう」と分からない、思えない環境、思えない考え方は大変危険だと思う。相手の心を勝手に推し量れと言っているのではない。表現を多面的に捉え、言葉の意味を読み解くという事だ。これには「気遣い」という名前が付いている。これを聞いた場合こういう捉え方があるな、こういう見方がある、こう考えられるのではないか、と「気遣う」事は大変重要な事だ。
これは女性がターゲットだから言っているのでは無い。
私はいつでも、男性だろうと女性だろうと対象が何であろうと、小馬鹿にした表現には不快感を抱く。だからこれはいけないだろうと声をあげる。
「オタク差別はやめろ」と同じだ。同じ場所から言っている。明らかにオタク趣味の人を小馬鹿にした画像に、これに群がって叩いてるオタクウケるwと言われたら怒るだろう、同じだ。このツイートに群がる女ウケるwじゃない。全然ウケない。抗議した人の言葉を笑っている場合じゃない。次に小馬鹿にされるターゲットはあなたかもしれないという事だ。
人は被害を受ける立場には敏感だが、加害する側では気軽に簡単にほぼ罪悪感無く傷つける事がある。自分への攻撃はいけないが、他には攻撃するというダブスタ(ダブルスタンダード)はしないこと。何故なら世界は繋がっていて、その攻撃はそのまま自分に返ってくるからだ。地球は丸いのです。
今回の出来事で一番懸念される点は、「大手がこれくらい言うなら、世間でもこれくらい許されるのだろう。だからこれくらいの事は笑って流せよ、冗談なんだから」となる事。自分が嫌だと感じた事でも流さなければならなくなる。そんな世の中にしたくない。だから声を上げる。自分の行動や発言は、自分が住む場所をそう変えていく。私はこんな言葉を投げられて笑って流さなければならない世界に住みたくないから声を上げる。
人は人として尊重されるべきだ。ただそれだけの話なのに、何故こうも難しくなるのか。
もっと物事を多面的に深く考えていかなければいけない。もちろん、私も含めて。