えらーさん。が何か言っているようです

140文字からはみ出した話

母の話

せっかくブログを始めたのだから、Twitterでは中々話せない様な事でも書いていこうと思う。身内の話なんかTwitterでつぶやいても仕方ない事だし言っていなかったので母の話でもする。

 

私の母は少しおかしい。

まず前提として普通が何なのかは曖昧だし、はたしておかしいのが少しなのかも分からないが、私が母に対して総合して思っている評価は「少しおかしい」だ。

小さな子供にとって家庭というものは小さな世界で、外は宇宙も同意義だ。だから、小学生になるまでうちの家庭が他と少し違うとは全く気付くことも無かった。

小学生になり、友人の両親や家庭の在り方を見て「あっうちおかしいな」と気付いた。別に気付いたからといって特に何があった訳でもない。ただおかしいと気付いただけだ。

 

母はとても頭の良い女性だ。学生時代の成績を見せてもらったが、5がずらりと並んでいた。学生手帳に几帳面にテストの点数が書かれていて、全て100や90点台で見ていて素晴らしいなと思った。物理と書かれている欄に3とあったので「このテスト何点満点?」と聞くと「100」と答えた。物理だけは致命的に出来なかったらしい(追試で満点取ったと言っていたので、普通に嫌いな物理を勉強せずテストに挑んだらしい)

 

母はとてもずぼらだ。良い意味でも悪い意味でも几帳面さが無い。昔は几帳面だったらしい(生徒手帳に数字を書き込んでいた頃)今はその几帳面さは学校へ置いてきたと言っていた。弟が思春期の頃(この話もまた今度したい)、壁にグーパンしてぼっこり穴を開けた事があったが、その穴を丸めたチラシを詰め込んで「直した」と言う程度にはずぼらだ。全然直ってない。

 

母の考え方は大変ユニークだ。母は「私の前世はマリー・アントワネット」と言う。全然意味が分からないしマリー・アントワネットについてもそんなに詳しく知らないが、マリー・アントワネットはこんなにずぼらでは無いと思う。わがままであると言いたいのかも知れない。マリー・アントワネット風評被害が酷い。もしマリー・アントワネットから苦情が来たら私が代わりに頭を下げようと思う。ごめんなさい。

 

母は確かにわがままだ。夜の10時に「アイスが食べたい」と言い出したりする。そう言われると父はすぐにアイスを買いに行っていた。別に母が怖いとかではない。そういうわがままが好きなのだ。悪いわがままでは決して無いと思う。だが普通のご家庭の母親は夜中にアイスが食べたいと言って父親にアイスを買いに行かせたりしないらしい。あと、ソファーに寝転がって仰向けでじたばたしながらダダをこねたりしないらしい。マジか。

 

私が高校を卒業して専門学校へ進む時、新しく家を借りたのだが、私がそこへ引っ越す前に、父と喧嘩して家出した母が転がり込んだ事があった。ある日突然メールで「お父さんと喧嘩したからえらーの家にプチ家出するね(^^)v」と来た私の心境。察するに余りある。

 

他にも溢れんばかりのエピソードがあるが書ききれないのでまた次へ回そうと思う。

 

 

今の母は大変輝いている。母は50代となったが、私より若い彼氏と同棲している。その彼氏も大変良い人だ。仕事もバリバリこなし、出世している。身なりもとても綺麗にしているし、化粧も最新のものを取り入れ私に教えてくれる。最近はダイエットして更に美しくなっていた。母は美しく輝いている。

 

私の母は少しおかしいが、私は母の事を尊敬している。